[はじめに]
文春野球学校では独特の存在感を放つ阪神ファン5人衆が、猛虎愛にあふれた名鑑づくりに「挑・超・頂」! ケガなくコロナなく、無事にペナントレースを戦い抜いてほしいという願いを込めて書いた69人の選手達。目指すは2005年以来16年振りの「アレ」。アレとはもちろん「今年こそは優勝だ!ガッツ・タイガース!」
(タイガース執筆チーム監督:たなてつ)

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【投手】

13 岩崎 優 (いわざき すぐる) 1991年6月19日生まれ
プロ入り後7年連続で昇給! 抜群の球持ちを武器にセットアッパーを勝ち取った左腕。普段は無愛想な鉄仮面だが、お立ち台では笑顔で「タイガースファン、イツモアリガトウ」と外国人風に茶目っ気を見せる一面も。 (た)

14 チェン・ウェイン (ちぇん・うぇいん) 1985年7月21日生まれ
ロッテから移籍
全く打てなかった落合ドラゴンズ時代から10年、憎たらしいくらいに強かったサウスポーが仲間入りした。能見から背番号14とイケてるオジさん左腕路線を継承、慣れ親しんだセ・リーグで快投を再び披露する。 (と)

15 西 純矢 (にし じゅんや) 2001年9月13日生まれ
2年目の成長株。春季キャンプは一軍スタートとなり、遠縁の西勇輝にプロとしての教えを学びながら待望の一軍デビューを目指している。高校時代に見せた派手なガッツポーズが甲子園のマウンドで再現される日も近い。 (く)

16 西 勇輝 (にし ゆうき) 1990年11月10日生まれ
不倫騒動も何のその。持ち前の爽やかさで乗り切り、勝敗数でキャリアハイの貯金6。が、「ここまで来てるのに—」はW元監督の「おはよー!チュッ」以来の迷言として虎党の記憶に永遠に刻まれることとなった。 (イ)

17 岩貞 祐太 (いわさだ ゆうた) 1991年9月5日生まれ
開幕当初は先発ローテ入りを果たすも、不調もあり中継ぎに転向、これが吉と出て新境地を開いたシーズンとなった。首脳陣に今季も中継ぎ起用を明言されており、勝ちパターンの一員としてチームに貢献していく。 (あ)

18 馬場 皐輔 (ばば こうすけ) 1995年5月18日生まれ

昨季は中継ぎで大事な場面を任され念願のプロ初勝利!17年ドラ1の存在感を発揮。ピンチ脱出時の派手なガッツポーズも話題になった。「何を投げても打たれない投手になる」と語った藤川球児氏の言葉を盲信したい。 (イ)

19 藤浪 晋太郎 (ふじなみ しんたろう) 1994年4月12日生まれ
春夏連覇から早9年。今季は27歳のシーズン。そう、晋太郎はまだ27歳。村山実は27〜29歳の3年で71勝をあげた。 藤浪伝説はこれからが本番。無敵の奪三振能力でミスタータイガースへの階段を駆け上がれ! (イ)

20 中田 賢一 (なかた けんいち) 1982年5月11日生まれ
かつての虎キラー。移籍1年目は3度の先発機会を与えられたが、いずれも3失点で早々に降板、勝ち星なしで不本意なシーズンに。現役通算第2位の与四球数も、攻めの投球とベテランの味で「暴れ馬」が再覚醒だ! (く)

21 岩田 稔 (いわた みのる) 1983年10月31日生まれ
球団最年長の生え抜き投手。昨季は454日ぶりに白星を掴み、「消えそうで消えないマジックみたいなのが岩田稔」とコメント。新型コロナ感染による調整遅れもあり、二軍スタートからだが、とにかく無事で良かった。 (あ)

27 伊藤 将司 (いとう まさし) 1996年5月8日生まれ
JR東日本からドラフト2位入団
ドラフト指名後の都市対抗野球初戦(対三菱自動車岡崎)を9回2失点完投勝利。アピールポイントであるゲームメーク力を証明するものだった。「ポスト・ノウミサン」技巧派左腕として先発ローテの期待も大きい。 (あ)

28 小野 泰己 (おの たいき) 1994年5月30日生まれ
昨季は極度の不振。一時は平田二軍監督に「小野はOH NO!」と酷評されたが 、秋のフェニックスリーグで好投し何かを掴んだ模様。2年目にはローテ入りし7勝した逸材。「小野はOK!」の声を待ち続けたい。 (た)

29 高橋 遥人 (たかはし はると) 1995年11月7日生まれ
将棋界のプリンス藤井聡太さんに激似と話題の左腕。昨年は対讀賣戦で14奪三振完投、菅野にも投げ勝つなど大器の片りんを見せ、二ケタ勝利など朝飯前のはずだが…右脇腹を痛め出遅れ。完治させ万全で合流を! (た)

30 佐藤 蓮 (さとう れん) 1998年4月11日生まれ
上武大からドラフト3位入団
ストレートの球威が生命線のドラ3ルーキー。阪神の佐藤は輝明だけじゃない。蓮もいるぞ。調子が悪いときはバドミントンのラケットを振ってフォーム修正。ミスチルの大ファンで、入寮時に最新アルバムを持ち込んだ。 (く)

34 谷川 昌希 (たにがわ まさき) 1992年10月6日生まれ
昨季終盤は制球力を武器に一軍に定着、9月には9試合連続無失点を記録した。4年目の今季、遂に眠れる才能が開花するか。ファン感謝デーの「ガチ歌選手権」では瑛人に扮し、クセのありすぎる「香水」を披露。 (と)

36 浜地 真澄 (はまち ますみ) 1998年5月25日生まれ
ホークス千賀投手らと合同自主トレを行い「新たな発見をした」と充実のオフを過ごした。朝ヨガや栄養学を学ぶなど身体作りにも着手しており、昨秋コロナ罹患で逃したチャンスを再び掴むべく視野を広げている。 (イ)


37 及川 雅貴 (およかわ まさき) 2001年4月18日生まれ
期待の好素材左腕。新人の昨季はコントロールに苦心し、腰痛にも苦しんだ1年だった。小学生4、5年の頃使っていたグローブは横浜高の先輩ドラ2伊藤将司投手のものだったという不思議な縁。甲子園で揃い踏みを。 (あ)

40 尾仲 祐哉 (おなか ゆうや) 1995年1月31日生まれ
大和選手の人的補償でDeNAから移籍して4年目。背番号が27から大きくなった今年は背水の陣で臨む。同期入団の佐野恵太選手が首位打者となったことにも刺激を受け、「今年こそ後悔しない年にしたい」と語る。 (く)

41 村上 頌樹 (むらかみ しょうき) 1998年6月25日生まれ
東洋大からドラフト5位入団
智辯学園センバツV投手が甲子園に帰還。故障さえなければ上位指名されていた素材。淡路島出身の虎党は「岡本和真先輩から三振を取るイメージはできている」と頼もしい発言。同郷の近本選手とのお立ち台競演に期待。 (あ)

42 J.エドワーズ (じょん・えどわーず) 1988年1月8日生まれ
出番は多くなかったが鋭く曲がる「ジャイロスライダー」は一級品で、今年はここ一番を任せたい。健康志向が強く、多くの外国人選手が嫌う納豆を毎日食べており、同僚サンズには変人扱い。同じ理由でお蕎麦も好物。 (と)

43 守屋 功輝 (もりや こうき) 1993年11月25日生まれ
昨年はリリーフ陣の軸に期待されたが、右肩痛で登板わずか3試合と激減、シーズンを棒に振った上グラウンド外でも騒がせた。大幅減俸を呑んで臨む今季は勝負の年、強気の内角攻めで再び勝利の方程式に食い込みたい。 (た)

44 R.アルカンタラ (らうる・あるかんたら) 1992年12月4日生まれ
KBO・斗山から移籍
韓国でシーズン20勝と驚異的な成績を残した新助っ人。特にストレートは制球、球威共に抜群で、これを主体の投球に切り替えてからは無敵だった。まだ28歳と若く、メッセのように長く愛される投手となってほしい。 (と)

46 秋山 拓巳 (あきやま たくみ) 1991年4月26日生まれ
昨季は抜群の制球力と巧みな投球術が復活。打線の援護にも恵まれる勝ち運も身に付け、3年ぶりの二ケタ勝利。お立ち台できちんと喋れるコメント力も魅力的。打者スキルも高く、秋山がいる限りDH制導入には反対だ! (イ)


47 川原 陸 (かわはら りく) 2000年12月12日生まれ
発展途上の新成人左腕。日々身が入り体重は目標の90㎏に近づいた。井川慶以来待望の生え抜き本格左腕になれる資質あり。ホークス和田毅ら実力派左腕の動画でフォームを研究中。フェニックスでの好感触を忘れずに。 (あ)

48 齋藤 友貴哉 (さいとう ゆきや) 1995年1月5日生まれ
昨季はプロ初先発を経験し、プロ初打席で初安打も記録したが、初勝利とはならなかった。社会人出身の3年目に残された時間はそれほど多くはない。緩急自在の投球に磨きをかけ、ローテ入りに向かって勝負を賭ける。 (イ)

49 J.ガンケル (じょー・がんける) 1991年12月30日生まれ
米マイナー時代にはオフに教員のアルバイトもしたという苦労人。先発では若干スタミナ不足だったが、リリーフに活路を見出しNPB2年目を勝ち取った。激戦の一軍枠確保が先決も、抜群の制球力を武器に大化け候補! (た)

50 青柳 晃洋 (あおやぎ こうよう) 1993年12月11日生まれ
登板日には雨が降る「雨柳さん」。キャンプ中の登板日も雨ばかり。好きな色は青、甲子園で販売の選手プロデュースドリンクもブルーピーチサワー。下手投げの伝承に燃えているそうだが、二桁勝利にも燃えてほしい。 (く)

54 加治屋 蓮 (かじや れん) 1991年11月25日生まれ
ソフトバンクから移籍
こんな良い投手もろてエエんですか!? 18年にはパ・リーグ最多の72試合登板。高速フォークを武器に鷹のブルペンを支えた。同じ移籍歴で風貌が似ているとネットで話題のスアレスへの必勝リレーに期待が高まる。 (と)

56 小林 慶祐 (こばやし けいすけ) 1992年11月2日生まれ
ベルギー生まれ。昨夏、飯田優也とのトレードで加入もコロナ禍に遭い不完全燃焼に終わった。古溝、伊藤敦、桑原とオリックス在籍経験投手の成功例は多く、力強い直球とフォークを武器に強力中継ぎ陣に割って入る。 (イ)


61 望月 惇志 (もちづき あつし) 1997年8月2日生まれ
最速150km/h超の大型右腕。昨季は悔しい思いをした。藤川球児氏が「良い指導者に出会うとボールが変わってくる」とコメント、果たしてその指導者は今の阪神に居るのか? 結婚を機にウーバーイーツは卒業かな? (あ)

64 桑原 謙太朗 (くわはら けんたろう) 1985年10月29日生まれ
金本前監督が「自分が対戦して打ちづらいと思った」と抜擢したクセ球使い。昨季は終盤にようやく右肘の状態が良化し、ベテランセットアッパーらしい投球を見せてくれた。今年で36歳? まだまだ若手のうちでっせ! (と)

65 湯浅 京己 (ゆあさ あつき) 1999年7月17日生まれ
「燕伝説の右腕」伊藤智仁氏を師と仰ぐ。昨季は19年腰椎疲労骨折の影響でリハビリの日々。E-girlsのファンで登場曲にも設定しており、解散発表の際には「ショックすぎる」とコメント。実家は三重県で精肉店を営む。 (く)

66 小川 一平 (おがわ いっぺい) 1997年6月3日生まれ
上位5人が高校生だった19年の6位指名。つまり、即戦力的には実質ドラ1。その期待に応え、開幕一軍を掴んでの21試合の登板は評価に値する。今季は投球の幅を広げるべくフォーク習得に励み、更なる進化を目指す。 (イ)


69 石井 大智 (いしい だいち) 1997年7月29日生まれ
四国IL・高知ファイティングドッグスからドラフト8位入団
史上初、国立高専出身のNPB選手。一軍キャンプに抜擢されると、いきなり初日から堂々のブルペンで他を圧倒、矢野監督からは「カッコイイ大賞」が贈られた。ドラフト最下位ながら「持っている」予感が漂うルーキー。 (た)

75 R.スアレス (ろべると・すあれす) 1991年3月1日生まれ
昨年はシーズン途中からクローザーに転向。最速160km/h超の剛球を武器に安定した投球を見せてセーブ王のタイトルを獲得。オフにはメジャー移籍も噂されたが無事に残留、「最大の補強」とファンを安堵させた。 (く)

92 伊藤 和雄 (いとう かずお) 1989年12月13日生まれ
昨季は9年目で念願のプロ初勝利。ブルペンが苦しい時はセットアッパーもつとめた。近年駅伝で実力をつけている東京国際大からプロ入りした唯一の選手。東京の名がついているが主なキャンパスは埼玉県にある。 (と)

93 石井 将希 (いしい まさき) 1995年7月12日生まれ
昨年9月30日、登録期限最終日に念願叶い支配下、そして一軍デビュー。登板は1試合だったが貴重な経験を積んだ。今季はサイドスローに転向。左腕変則フォームを習得して、層が厚い投手陣の中で生き残りを図る。 (た)



【捕手】

2 梅野 隆太郎 (うめの りゅうたろう) 1991年6月17日生まれ
捕手の3年連続ゴールデングラブ受賞は、セ・リーグでは古田敦也氏以来の快挙。球界屈指のブロッキング力と“梅ちゃんバズーカ”と呼ばれる強肩は信頼絶大、ぜひその高い能力を侍ジャパン・東京五輪でも見てみたい。 (あ)

12 坂本 誠志郎 (さかもと せいしろう) 1993年11月10日生まれ
得意のフレーミングはあのダルビッシュ有も絶賛。オフには初の選手コラボグルメを監修し、クレープ作りに挑戦した。他の選手の紹介動画は5分程度なのに、坂本の紹介動画は18分。クレープへのこだわりがすごい。 (と)

39 榮枝 裕貴 (さかえだ ゆうき) 1998年5月16日生まれ
立命館大からドラフト4位入団
矢野監督の背番号「39」を継承。二塁送球最速1.8秒の強肩・好打、そして俊足を武器に、近い将来間違いなく梅野らを脅かす素材。しかし本人が目指すのは更にでっかく立命館大学の偉大な先輩古田敦也氏だ。 (た)

57 長坂 拳弥 (ながさか けんや) 1994年4月28日生まれ
昨季、2年越しの2打席連続本塁打という珍記録を達成。しかし、この記録よりも球界初のコロナ罹患でその名を知らしめてしまった。原口・梅野・坂本と同年代が切磋琢磨する捕手陣、何かアピールポイントが欲しい。 (あ)

59 藤田 健斗 (ふじた けんと) 2001年10月18日生まれ
未来の正捕手候補。高校U-18代表合宿では佐々木朗希(ロッテ)の163km/h快速球を受けたことで知られた。ルーキーの昨年はプロの水に慣れることに専念、左手首の骨折も経験したが地道な努力で飛躍を誓う。 (た)

94 原口 文仁 (はらぐち ふみひと) 1992年3月3日生まれ
プロ入り前、プロ入り後……良い人エピソードがありすぎてここでは紹介しきれない。新春放送された「リアル野球BAN」では2021年の“チーム第1号”ホームランを放ち、シーズンさながらの勝負強さを見せた。 (と)

95 片山 雄哉 (かたやま ゆうや) 1994年6月18日生まれ
BCリーグ福井→育成出身、パンチ力を秘めた打撃が魅力の支配下3年目。まずは一軍出場が目標だ。チームメイトの血液型を記憶するのが特技で、ナイン個々の特性をがっちりつかんで扇の要の座にのし上がりたい。 (た)

【内野手】

00 山本 泰寛 (やまもと やすひろ) 1993年10月10日生まれ
讀賣から移籍
史上初の巨人→阪神の金銭トレード選手。内野ならどこでも守れるのが持ち味だが、プロ初ホームランが満塁弾という打撃も魅力的。同じ慶大出身で大阪・毎日放送の辻沙穗里アナとの遠距離婚は、夫の移籍で見事に解消。 (く)

0 木浪 聖也 (きなみ せいや) 1994年6月15日生まれ
新人の19年には15失策を記録してしまったが、20年は8まで減らして守備力アップを印象付けた。21年も激戦区となった正遊撃手の座を死守する構え。青森山田高出身の現役プロ野球選手の中で唯一の青森県出身。 (く)

3 大山 悠輔 (おおやま ゆうすけ) 1994年12月19日生まれ
悲願の「和製大砲」遂に完成? 昨年はタイトル争いに名を連ねるまでに成長した。今年は新主将に就任、自ら考案の「吠えるCマーク」を胸に野手リーダーとしてチームを鼓舞していく。コメント力upにも期待したい。 (た)

4 熊谷 敬宥 (くまがい たかひろ) 1995年11月10日生まれ
試合終盤、内野の守備力と顔面偏差値を高めて勝利を呼び込む男。昨秋には試合開始直前に中止となり悲しむファンのために井上・小幡選手の若手トリオでグラウンド一周走のサービス。ちびっ子ファンに笑顔が戻った。 (と)

8 佐藤 輝明 (さとう てるあき) 1999年3月13日生まれ
近畿大からドラフト1位入団
虎に黄金期をもたらす男。雄大な体格に漂うオーラは既に大物打者のソレ。キャンプ、OP戦での飛ばしっぷりは凄まじく、観る者に期待しか抱かせない。当人の目標は新人王だがファンは三冠王もあると胸を高鳴らせる。 (イ)


26 北條 史也 (ほうじょう ふみや) 1994年7月29日生まれ
鳥谷をショートから追いやり早4年。それ以降伸び悩み、遊撃の地を激戦区にした張本人。山本、中野とライバルも増え、背番号2も剥奪された今季はいよいよ正念場。キャンプでは一塁守備にも挑み出場機会増加を図る。 (イ)

31 J.マルテ (じぇふりー・まるて) 1991年6月21日生まれ
3年目を迎える外国人野手はゴメス以来。仲間思いの性格で、グラウンド内外を問わず頼りにされるドミニカン。キャンプでは一日主将を志願した。水道橋での1試合4失策はもう忘れよう。ふくらはぎのケアは丹念に。 (あ)

33 糸原 健斗 (いとはら けんと) 1992年11月11日生まれ
昨年は右手首骨折で戦線離脱も手術から38日で復帰したガッツマンだが、秋口の不注意なコロナ罹患はキャプテンとしては勇み足だった。持ち味の粘り強い打席で打線爆発の導火線を期待。今季は「禊の全試合出場」だ! (た)

38 小幡 竜平 (おばた りゅうへい) 2000年9月21日生まれ
昨季は二軍で結果を残し、糸原の故障などで巡ってきた一軍でのチャンスを生かした。結果、根尾世代で最も試合に出場する躍動ぶり。二遊間のライバルは多く、まだ線は細いが、その分、伸び代を期待せずにいられない。 (イ)

45 遠藤 成 (えんどう じょう) 2001年9月19日生まれ
「満員の甲子園でサヨナラホームランを打つことが目標」と語るが、ルーキーの昨年は実戦での失策が多く、一軍定着には守備力の向上が課題だ。オフには地元・秋田で雪上トレーニングを行い、下半身の強化を図った。 (く)

51 中野 拓夢 (なかの たくむ) 1996年6月28日生まれ
三菱自動車岡崎からドラフト6位入団
数々の評論家からの評価は高く、早くも「北條より上かも」との評も。ドラフト指名順では、東北福祉大時代に遊撃を争った元山飛優選手(ヤクルト4位)に先を越されたが、グラウンドでは一足先に花を咲かせよう。 (あ)

55 陽川 尚将 (ようかわ なおまさ) 1991年7月17日生まれ
陽川のホームランは、通称「ゴリラパンチ」。昨夏の「選手登場曲リクエスト」企画では、同名のももいろクローバーZの曲が選ばれた。バナナがプリントされた自身のタオルも発売されたが、実は好物ではないらしい。 (く)

58 荒木 郁也 (あらき ふみや) 1988年4月25日生まれ
バッテリー以外全てをこなす韋駄天も33歳に。現役明大出身選手の最年長となった。同タイプの若手も増え後がない。器用さにベテランの味を加え、マー君世代の意地を見せたい。プロ初のお立ち台は福留と一緒だった。 (イ)


62 植田 海 (うえだ かい) 1996年4月19日生まれ
リーグ屈指の快足の持ち主。出塁時に相手に与える脅威はさすが、積極的な走塁で掻き回したい。一方打撃は確実性・火力ともに不足。せめて打率を2割には乗せたい。そんなカイだが一昨年に唯一のアーチをかけている。 (た)

67 高寺 望夢 (たかてら のぞむ) 2002年10月17日生まれ
長野・上田西高からドラフト7位入団
チーム唯一の高卒新人は「甲子園の土」キーホルダーを手に入寮。残念な世代の球児が「甲子園の星」を目指す。プロ志望高校生合同練習会では木製バットで6打数5安打と大暴れ、細身だが高校通算31本塁打と小力も。 (あ)

【外野手】

5 近本 光司 (ちかもと こうじ) 1994年11月9日生まれ
ジンクス何のその、昨年は全試合に出場し2年連続で盗塁王のタイトルを獲得。インスタとTwitterでは「#近本photo」でファンが撮影した自身の写真を募集、お気に入りの1枚を選びアイコンにしている。 (く)

7 糸井 嘉男 (いとい よしお) 1981年7月31日生まれ
チーム最年長選手。昨季はスタメンを外れる試合も多く、移籍後最も苦しんだシーズンだったが、出塁率.363はさすが。体を万全にして「冷蔵庫」と呼ばれる鍛え抜かれた肉体が躍動する姿を1試合でも多く見たい。 (あ)

9 高山 俊 (たかやま しゅん) 1993年4月18日生まれ
未完の天才打者。超絶バットコントロールで悪球でも当ててしまうが、半面ミスショットも多い。外野定位置を奪回し、ドラフト会議で誤って当選のガッツポーズをした真中満さんとスワローズを心底から悔しがらせたい。 (た)

24 M.ロハス Jr. (める・ろはす・じゅにあ) 1990年5月24日生まれ
KBO・KTから移籍

左右両打席でアーチを量産する新スラッガー。バットを置くように放る左打席のフォロースルーにある種の色気を禁じ得ない。韓国ではセンターを守った経験もあり、守備での期待値も高い。ソラーテ? そんなん忘れたわ! (と)

25 江越 大賀 (えごし たいが) 1993年3月12日生まれ
トリプルスリーを狙える逸材のはずが、昨年は初めて一軍で無安打に終わった。しかし球場で名前がコールされると、ファンは異様に盛り上がる。「大賀(たいが)」の名前の由来は阪神や虎とは全く関係ないらしい。 (く)

32 井上 広大 (いのうえ こうた) 2001年8月12日生まれ
初安打は甲子園での二塁打。井上が打ち、小幡が生還したシーンには虎の未来を感じずにいられない。近い将来、佐藤輝・大山・井上の3人で「令和のバックスクリーン3連発」を見せてくれることをファンは信じている。 (と)

52 J.サンズ (じぇりー・さんず) 1987年9月28日生まれ
「ここで1本が欲しいんや!」という願望を現実にする勝負強さがウリ。果敢にダイブする守備も魅力的。2人の子供はヒーロー賞のトラッキー人形がお気に入りだが「三振はやめてね」とパパに注文する可愛い一面も。 (と)

53 島田 海吏 (しまだ かいり) 1996年2月6日生まれ
「中学時代100m走で桐生祥秀選手に勝った男」「赤星2世」が機動力で、大砲を並べるだけじゃ野球は勝てないことを少年ファンにアピール! そのためにも走攻守の確実性をアップさせ、出場機会を増やしたい。 (た)

60 中谷 将大 (なかたに まさひろ) 1993年1月5日生まれ
17年に20本塁打を記録したパワーヒッター。端正な顔立ちだが実はお調子者キャラ、ファン感では芸人のネタを度々披露している。三振して笑うのと、ヒーロー賞のトラッキー人形の扱いが雑になりがちなのは要指導。 (く)

63 板山 祐太郎 (いたやま ゆうたろう) 1994年3月27日生まれ
内外野を器用にこなすが、走攻守アピールポイントに欠け、昨年の公式戦出場は5試合と苦しんだ。6年目の今年こそは、2年連続のレッズ秋山選手らとの合同自主トレでの成果を一軍の舞台で発揮しないと後はないぞ。 (た)

68 俊介(藤川俊介) (ふじかわ しゅんすけ) 1987年8月17日生まれ
金本知憲の連続試合出場記録を途絶えさせた男も、いつの間にやら生え抜き野手最年長。矢野監督の現役時代を知る数少ない選手の一人に。昨季は全く良いとこなしで立場は厳しい。大物新人は大学の後輩。先輩の意地を! (イ)


[タイガース執筆担当者紹介]
くりまお(く)
兵庫出身東京在住阪神ファン。巧みなプレーを見せる選手とこれからを担う若手が好き。7年間推し続けていた上本博紀選手が昨年引退し、ロスからいまだ立ち直れていない。

あそーし(あ)
元西武ファン。1985年小5の秋、日本シリーズで掛布雅之を目撃、それ以来、虎の虜に。少年時代に体験した暗黒時代は、忍耐力を養う場となった。ビールは一番搾り派。

イナバモロトモ(イ)
東京で生まれ育つも兵庫出身、村山実ファンの父から虎党としての薫陶を受ける。が、物心ついた時は暗黒時代。真っ暗闇の青春を送る。お陰様で耐え忍ぶ習慣が身に付いた。

とびた つばさ(と)
陽気な助っ人外国人が大好き。昨年ボーアの退団が決まった後は三日三晩のあいだ枕を濡らした。新助っ人ロハスJrの獲得が決まると三日三晩のあいだ小躍りして喜んだ。

たなてつ(た)
70年代半ば掛布選手に魅了、以来「阪神応援」という究極の精神修養を継続。85年伝説の「バックスクリーン3連発」やグリーンウェルの安打も生で観戦しているベテラン。
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https://yakyu.bunshun.jp/blogs/9cba52e26b67
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