[はじめに]
昨季は三塁ベースを踏んでそこから先は何も思い出せず、21世紀2度目の負け越し。でも、前世紀末はもっときつかった。上昇し続けることはできなくてもまたやり直せる。あの頃奮闘していた藤本新監督とともに、執筆陣もできるだけまじめに。行く手を阻む壁がいくつあっても「もっと!もっと!もっと!」速く駆け抜ける。
(ホークス執筆チーム監督:六階)
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【監督】
81 藤本 博史 (ふじもと ひろし) 1963年11月8日生まれ
ホークス在籍歴は延べ29年。三軍、二軍の監督も務め、杉浦忠以来、33年ぶり生え抜き監督に再建は託された。現役時代は遊撃以外の内野を器用に守り、サイクル安打も記録した「意外性の男」。柔道は「自称」二段。 (ミ)
【投手】
1 風間 球打 (かざま きゅうた) 2003年10月11日生まれ
明桜高からドラフト1位指名
昨年ドラフトでは高校生BIG3の一人として注目の右腕。チーム62年ぶりとなる投手で背番号1を背負い、仮契約で掲げた目標は「300勝」「160キロ」。あだ名も「Q太郎」が定着し、大物の予感しかない。 (ミ)
2 C.スチュワート Jr. (かーたー・すちゅわーと・じゅにあ) 1999年11月2日生まれ
来日3年目の昨年一軍初デビュー。8月15日には和田毅の代理で初先発して5回無安打、史上5度目の継投ノーヒットノーランの立役者に。23投球回で36奪三振21与四球という成績に魅力と課題が凝縮されている。 (六)
10 大竹 耕太郎 (おおたけ こうたろう) 1995年6月29日生まれ
過去2年は5試合登板に留まった。巻き返しに向けて自主トレは早大の先輩、和田毅に弟子入り。小学2年生で初めて観戦した時、マウンドに立っていたのが和田だった。憧れの左腕とのトレーニングを経て、復活を期す。 (六)
11 津森 宥紀 (つもり ゆうき) 1998年1月21日生まれ
昨年はオールスター初選出、東北福祉大学時代を過ごした仙台で好投。高い奪三振率と制球力はリーグトップクラス。右サイドスローから右打者の内角を強気に突く投球で、「7回の男」に名乗りを挙げる。 (ミ)
12 T.チャトウッド (たいらー・ちゃとうっど) 1989年12月16日生まれ
SFジャイアンツから移籍
MLB通算52勝。新人だった2011年には松井秀喜を7打数1安打に抑えた。近年はブルペン起用がメインだが、2016年には12勝をマークしており、先発入りを狙う。アメリカでの愛称は「CHATTY」。 (六)
14 又吉 克樹 (またよし かつき) 1990年11月4日生まれ
中日からFA移籍
8年で400試合登板、自称「誰かいなくなった時の又吉」。昨年は対左打者被打率.227に抑えて抜群の安定感。交流戦では抑えも務めて7セーブ、初のパ・リーグでも不安なし。同郷同級生東浜巨とのリレーに期待。 (六)
16 東浜 巨 (ひがしはま なお) 1990年6月20日生まれ
右肩不調などの影響で不本意だった昨年。キャンプの宿舎が角部屋で中堅になったことを実感した10年目、代名詞のツーシームに加えて新たな魔球チェンジアップを習得中。2017年以来の規定投球回到達が目標。 (六)
18 武田 翔太 (たけだ しょうた) 1993年4月3日生まれ
昨年は指の痛みなどで12試合登板だったが、球団はFA権の取得を踏まえて新たに4年契約を提示。早実時代の王会長とバッテリーを組んだ捕手によると、武田の大きく落ちるカーブは会長のカーブと似ているらしい。 (六)
20 甲斐野 央 (かいの ひろし) 1996年11月16日生まれ
右肘手術からのリハビリを経て一軍復帰、1セーブをあげて復活の足掛かりとした。千賀やコーチ、トレーナーのアドバイスでリハビリを乗り越えた。首脳陣曰く復帰後のブルペンが「すごくいい雰囲気になった」そう。 (六)
21 和田 毅 (わだ つよし) 1981年2月21日生まれ
現役最後の「松坂世代」。昨年は初対決の佐藤輝明(阪神)から1試合3三振を奪うなど貫禄を見せつけた。今年は日米通算150勝、交流戦最多勝利、NPB史上7人目、パ・リーグ左腕初の40代2桁勝利を目指す。 (ミ)
25 田中 正義 (たなか せいぎ) 1994年7月19日生まれ
「ジャスティス」こと、5球団競合の大卒ドラ1右腕は昨年、自己最多の18試合に登板。6年目の今年は先輩の千賀に弟子入りを志願、特注ゴーグルで覚醒の兆しを見せ、開幕ローテ入りとプロ初勝利を目指す。 (ミ)
26 C.レイ (こりん・れい) 1990年7月1日生まれ
昨年新加入も8月に途中退団。日米通じてキャリア初の完封を含む3勝、防御率2.03の好投が評価されて無事再契約。福岡での日々について、地元メディアに“It was awesome”と語っていた。 (六)
28 高橋 礼 (たかはし れい) 1995年11月2日生まれ
昨年は開幕ローテーションに名を連ねたが、最初の2試合で17四死球。新球スローカーブの影響でフォームを崩した。大学でも3年時に調子を落とした後、4年時に復活してプロ入り。1回沈んで、浮き上がる。 (六)
29 石川 柊太 (いしかわ しゅうた)1991年12月27日生まれ
都立の星、育成の星、そして球界屈指の「モノノフ」最多勝右腕は昨年、初の開幕投手の大役。チーム唯一、自身初の規定投球回数到達を評価され、年俸は1億円超に。今年は地元開催の球宴での初出場も誓う。 (ミ)
34 椎野 新 (しいの あらた) 1995年10月10日生まれ
ウエスタン最多の9セーブをあげたが一軍未登板に終わった。今年は開幕一軍入りを目指す。一時期、登場曲をきゃりーぱみゅぱみゅの「もったいないとらんど」にしていたのは出身が新潟県胎内(たいない)市だから。 (六)
35 L.モイネロ (りばん・もいねろ)1995年12月8日生まれ
昨年はクローザーも務めたが五輪予選などによる離脱で登板数は減少。MLBも注目する中、「ドクターK」は新たな3年契約、年俸3億円で残留を決め、キューバの先輩たちと福岡で日本一奪取の夢を叶える。 (ミ)
38 森 唯斗 (もり ゆいと) 1992年1月8日生まれ
自己最少の30試合登板で、入団から続けた50試合以上登板が7年連続でストップした。実家が漁師、今年は登板数に応じて漁業関係者への寄付を行う。あと65試合で通算500試合登板に到達。寄付も大漁だ。 (六)
39 尾形 崇斗 (おがた しゅうと) 1999年5月15日生まれ
自ら「ジャスティン・ガトリン2世」を名乗る「鉄腕シュウト」。支配下登録2年目の昨年は8試合登板ながら存在感を見せつけた。趣味がカラオケの右腕は一軍マウンドでも雄叫びを上げ、プロ初勝利を目指す。 (ミ)
40 杉山 一樹 (すぎやま かずき) 1997年12月7日生まれ
プロ初勝利と自己最速160キロを記録し、今年は念願の先発ローテ入りを目指す。名前の一樹は両親の「自分の意思を強く貫ける人になってほしい」との思いから。その名のとおり自分の意思を貫く独特の感性が魅力だ。 (六)
41 千賀 滉大 (せんが こうだい) 1993年1月30日生まれ
昨年は開幕直後にライナー直撃も東京五輪に間に合わせ金メダルに貢献、チーム最多の10勝、6年連続2桁勝利を挙げた。MLB移籍時にのみ破棄できる大型契約を締結、名実共に日本一の投手を目指す。 (ミ)
42 大関 友久 (おおぜき ともひさ)1997年12月14日生まれ
茨城県立土浦湖北高から仙台大学を経て2019年育成指名。昨年、支配下選手に昇格した。秋季キャンプでは藤本新監督から投手陣のMVPに。「先発を目指して」の言葉どおり、今年プロ初勝利を先発で飾りたい。 (六)
47 高橋 純平 (たかはし じゅんぺい)1997年5月8日生まれ
2015年3球団競合の高卒ドラ1、2019年にプロ初勝利と17ホールドを挙げた右腕は、右肩の故障を乗り越え昨年、復活の1勝。今年は移籍した岩嵜翔(中日)の穴を埋めるべくフル回転を誓う。 (ミ)
48 藤井 皓哉 (ふじい こうや) 1996年7月29日生まれ
高知ファイティングドッグスから育成入団後支配下登録
キャンプ、オープン戦と結果を出し続け、見事2年ぶりに支配下選手に復帰した。2020年広島を退団後、昨年は高知で四国アイランドリーグplus新記録の180奪三振と活躍。性格は「物静かな方」と自己分析。 (六)
50 板東 湧梧 (ばんどう ゆうご) 1995年12月27日生まれ
3年目の昨年は右肘手術明けながら自己最多44試合登板、プロ初セーブを記録。2020年に当時の久保康生コーチの魔改造アドバイスでフォームをトルネード気味に変えてから飛躍した。今年は先発に挑戦する。 (六)
53 泉 圭輔 (いずみ けいすけ) 1997年3月2日生まれ
乃木坂46の大ファンで、球団に自身の「いずみんグッズ(ペンライト)」を発売させ、お立ち台でも宣伝した右腕は昨年、開幕から16試合連続無失点を記録、その後、登板過多による疲労で二軍落ち。雪辱に燃える。 (ミ)
56 田浦 文丸 (たうら ふみまる) 1999年9月21日生まれ
4月にプロ初勝利を挙げたが7月に新型コロナウイルスに感染、以後は一軍登板なしに終わった昨年。ヤクルト村上は同学年で同じ熊本の高校でライバルだった。「置いていかれる感じがあるので追い付きたい」。 (六)
57 嘉弥真 新也 (かやま しんや) 1989年11月23日生まれ
石垣島からプロ入りの夢を叶えた変則左腕は昨年、チームトップの5年連続50試合登板、通算100ホールドに到達したが後半、絶不調に。国内FA権を行使せず今年から2年契約で、再び九州にペナントを持ち帰る。 (ミ)
58 木村 大成 (きむら たいせい) 2003年9月12日生まれ
北海高からドラフト3位指名
北海道から福岡にやって来た最速150キロ左腕。背番号58はサファテの後継。目標はモイネロで欲しいタイトルは奪三振王。座右の銘は「冬は必ず春となる」。ニックネームはあいみょんファンだから「たいみょん」。 (六)
61 奥村 政稔 (おくむら まさと) 1992年8月14日生まれ
社会人で引退も覚悟した遅咲きの右腕は昨年、一軍登板なしもファームでは先発起用で制球力が上がり、手応えを掴んだ。30歳を迎える今年は、先発・リリーフ両にらみの起用も厭わずプロ初勝利を誓う。 (ミ)
63 大竹 風雅 (おおたけ ふうが) 1999年8月22日生まれ
東北福祉大からドラフト5位指名
投手に転向した東北福祉大学では右肘故障の影響でほぼ登板がなく「隠し玉」的存在だったが、身体能力の高さ、速球と2種類のフォークボールでポスト千賀に名乗り。大学の先輩でもある津森宥紀を早くもライバル視。 (ミ)
66 松本 裕樹 (まつもと ゆうき) 1996年4月14日生まれ
一昨年のヘルニア手術を経て、昨年は自己最多となる33試合に登板し、先発やロングリリーフなどを務めてチームを支えた。オフにはオリックス山岡らと自主トレを行い体重も増加し、開幕ローテを目指した。お大事に! (六)
67 笠谷 俊介 (かさや しゅんすけ) 1997年3月17日生まれ
昨年は自身初の開幕ローテ入りも、先発で結果を残せず、一軍・二軍の往復だった。大分商の1年後輩である森下暢仁(広島)には負けられない。自主トレを共にする先輩・板東湧梧との「バンカサ」コンビ復活を目指す。 (ミ)
【捕手】
19 甲斐 拓也 (かい たくや) 1992年11月5日生まれ
東京五輪でベストナイン選出で世界一の捕手に。自身初の全試合出場、3年連続2桁本塁打、盗塁阻止率も3年ぶりにリーグトップが評価され、現役捕手最高年俸に。夜食の炭水化物や炭酸飲料水を我慢して減量に成功。 (六)
22 牧原 巧汰 (まきはら こうた) 2002年7月13日生まれ
三軍で鍛錬の1年目は、日大藤沢高時代も左投手から逆方向にホームランを打つなど打撃が評価され、二軍戦にも出場してヒットを放った。若鷹寮では横浜F・マリノスのユニフォームを着るほどのサッカー好き。 (六)
45 谷川原 健太(たにがわら けんた)1997年4月16日生まれ
高校通算41本塁打の左の大砲は昨年、6月についにプロ初出場、初安打が初アーチと大器の片鱗をのぞかせた。本職ではないレフトからの返球で、BIGBOSS新庄監督を唸らせた強肩。第二捕手の座に名乗りを。 (六)
62 海野 隆司 (うみの たかし) 1997年7月15日生まれ
昨年はシーズン最終戦でプロ初安打も自己採点は20点。高谷裕亮の引退をうけ、まずは第二捕手の座がターゲット。1年目に発症した右肘関節炎も落ち着き、「甲斐キャノン」ならぬ「海キャノン」で勝負する。 (六)
65 九鬼 隆平 (くき りゅうへい) 1998年9月5日生まれ
熊本・秀岳館高校では2度の甲子園出場、3年時は捕手で主将を務め春夏ベスト4。俊足、強肩、強打で高校通算26本塁打。一昨年の首のケガの影響もあり、昨年は一軍で1安打だけ。ポスト甲斐を競う。 (ミ)
79 渡邉 陸 (わたなべ りく) 2000年9月24日生まれ
名前の由来は「大陸のように広い心、大きな体を持つ人に育って」という願いから。神村学園では羽月隆太郎(広島)と同級生で甲子園へ。昨年は夏に期限ぎりぎりで念願の支配下登録。王会長に指導直訴で打撃開眼へ。 (ミ)
【内野手】
00 川瀬 晃 (かわせ ひかる) 1997年9月15日生まれ
一昨年の70試合から21試合に減少。今年7年目、ショートのレギュラーを狙う。春季キャンプ第一Qで藤本新監督の目に留まった。入団時、その細身の体型に川崎宗則が「僕の若い頃にそっくりだよ」と話していた。 (六)
0 高田 知季 (たかた ともき) 1990年5月6日生まれ
左足手術から2年ぶりに一軍復帰。10年目の今年、体のキレを出して守備固めで貢献する。苗字が「たかた」であだ名は「ジャパ」。ジャパネットたかた協賛試合でホームランを放ち、ドラム式洗濯機をゲットした。 (六)
3 F.ガルビス(フレディ・ガルビス)1989年11月14日生まれ
フィリーズから移籍
ベネズエラ出身でMLB通算1102試合、966安打、109本塁打。2017年からほぼ遊撃手として2年連続全試合出場するなど、実績は折り紙付き。鷹の若手に刺激を与え、内野の守備位置を争う。 (ミ)
5 松田 宣浩 (まつだ のぶひろ) 1983年5月17日生まれ
昨年は通算300本塁打達成、今年は大減俸を受け入れ、2000安打まであと189本で迎える。城島アドバイザーから「格好いいベテランでいてくれ」と叱咤。「熱男」は練習でもベンチでもいちばん大きい声を出す。 (ミ)
6 今宮 健太 (いまみや けんた) 1991年7月15日生まれ
通算1000安打とパ新記録の通算306犠打を記録したが、両足の状態不良もあり打率.214と不振に。ポジション争いを勝ち抜き、遊撃のレギュラーを再奪取する。リハビリ中は甲斐野を助手席に乗せ、自ら運転。 (六)
8 明石 健志 (あかし けんじ) 1986年1月9日生まれ
苦しんでいた腰痛は改善されたものの、打撃不振に陥り2013年以来100打席に届かなかった。今年は藤本新監督がコーチ時代に「柔らかさとミート力は12球団トップクラス」と評価した打撃で先発出場を目指す。 (六)
23 周東 佑京(しゅうとう うきょう)1996年2月10日生まれ
侍Jでブレイク、13試合連続盗塁で「世界一」を記録したスピードスターも昨年は右手指の骨折、右肩の手術とリハビリで出場は70試合に留まるも21盗塁はリーグ5位。今年は増量でレギュラーと盗塁王を奪還へ。 (ミ)
27 Y. グラシアル (じゅりすべる・ぐらしある) 1985年10月14日生まれ
ポストシーズン男で日本シリーズV3・V4に貢献したが、昨年も右手指のケガもあり、まだ規定打席に達したことがない。相棒の高谷が引退して寂しいが、キューバ選手の「長男坊」として、自己ベストを上回りたい。 (ミ)
33 増田 珠 (ますだ しゅう) 1999年5月21日生まれ
長崎から単身、横浜高校に入学、高校通算33本塁打。ポスト松田として期待。高校の1学年先輩のエース藤平尚真(楽天)との対戦が宿願。地元の小学校・中学校の先輩、福山雅治からもエールを送られた。 (ミ)
36 牧原 大成 (まきはら たいせい) 1992年10月15日生まれ
ケガで途中離脱したが二塁、三塁、遊撃、外野を守り、代打も指名打者も務めてチームに貢献。地元久留米市の「くるめふるさと大使」に就任した今年は二塁のレギュラー獲得とゴールデングラブ賞受賞を狙う。 (六)
43 井上 朋也 (いのうえ ともや) 2003年1月28日生まれ
中3で世界少年野球大会の日本代表、花咲徳栄では1年からベンチ入り、甲子園出場を果たし、高校通算50本塁打を放って、2020年ドラフト1位指名。高卒2年目の今年は開幕一軍入りを目指し猛アピール中。 (ミ)
46 川原田 純平 (かわらだ じゅんぺい) 2002年5月21日生まれ
ルーキーながら遊撃守備は藤本新監督も「1年目で一番一軍に近いと思う」と評価。さらに遊撃の大先輩、平田阪神二軍監督も「俺のイチオシだよ」と絶賛。青森山田高の4学年先輩の三森と二遊間を組みたい。 (六)
52 リチャード (すながわ・りちゃーど) 1999年6月18日生まれ
九月の一軍初昇格からプロ1号となる満塁弾を含む7本塁打を放った。指導を受けて40本を約束した王会長から貰った図書カードでイチローの本と元素記号の本を購入。二軍で毎日部屋で話した藤本新監督を勝たせたい。 (六)
55 野村 大樹 (のむら だいじゅ) 2000年9月10日生まれ
幼少時は阪神ファン、清宮幸太郎(日本ハム)を追って入学した早稲田実業高校では高校通算68本塁打。昨年はプロ初先発の翌日、プロ初打点を挙げたが、今年は待望のプロ初本塁打と一軍定着を狙う。 (ミ)
68 三森 大貴 (みもり まさき) 1999年2月21日生まれ
昨年は自己最多の86試合に出場。二塁78試合、1番51試合はチーム最多。初球スイング率47%の積極性はそのままに、確実性を高めて1番二塁の定着を目指す。あるプレーをきっかけについたあだ名は「軍師」。 (六)
69 小林 珠維 (こばやし じゅい) 2001年5月7日生まれ
北海道・帯広出身でスピードスケートで鍛えた足腰と背筋力210キロを誇るパワーで高校通算30本塁打、投手の二刀流をこなした。5ツールプレイヤーの可能性を秘めた大器。三塁手としてトリプルスリーが目標。 (ミ)
99 野村 勇 (のむら いさみ) 1996年12月1日生まれ
NTT西日本からドラフト4位指名
一昨年のドラフト指名漏れを乗り越えてプロ入り。俊足でパワーもあり内外野を守れるが、正遊撃手を競う。趣味は文鳥の散歩で実家では「ちゅんちゅん」という名前の文鳥を飼うという、異色の子連れルーキー。 (ミ)
【外野手】
7 中村 晃 (なかむら あきら) 1989年11月5日生まれ
2014年最多安打(平成生まれ初)、昨年は2年連続GG賞(一塁手部門)と攻守の要。ポストシーズンにも強い。出塁率の高さからも藤本新監督からは今年、「打順・1番」を期待されており、覇権奪還のキーマンに。 (ミ)
9 柳田 悠岐 (やなぎた ゆうき) 1988年10月9日生まれ
昨年は念願の侍Jで金メダル。無冠に終わったが、7度目の打率3割、殆どの打撃部門でリーグトップ4入り。オフに松井秀喜の日本人野手歴代最高年俸を超えた、生涯ホークスの男が主将として日本一の奪取を背負う。 (ミ)
13 中谷 将大 (なかたに まさひろ) 1993年1月5日生まれ
昨年途中、阪神から、地元・福岡に戻る形で移籍するも、昨年は一軍出場なし。2017年20本塁打の長打力は依然、魅力的。印象に残る一打や固め打ちが多く、外野からのスローイングにも定評あり、再起に懸ける。 (ミ)
24 栗原 陵矢 (くりはら りょうや) 1996年7月4日生まれ
初の全試合出場。長谷川勇也の引退試合で背番号24を引き継ぎたいと本人に願い出た。登録も外野手に変更して打撃に集中、打率.320以上で25本塁打を目指す。秋季キャンプの手締めでは副キャプテンに名乗り。 (六)
30 佐藤 直樹 (さとう なおき) 1998年9月3日生まれ
2年目の昨年は一軍初出場を含む25試合に出場。プロ初ヒットは持ち越しとなったが初盗塁を記録した。荻野貴司(ロッテ)を目指すべきタイプとしており、動画をいつも見てお手本にしている。勝負の3年目。 (六)
31 正木 智也 (まさき ともや) 1999年11月5日生まれ
慶應義塾大からドラフト2位指名
慶應義塾高校では高校通算50本塁打、東京六大学リーグでも10本塁打。4年春の全日本大学野球選手権大会では2本塁打で優勝に貢献、大会MVP。高校・大学の2年先輩の柳町達と共に一軍定着を目指す。 (ミ)
32 柳町 達 (やなぎまち たつる) 1997年4月20日生まれ
ウエスタン最多の88安打、一軍でもプロ1号を記録するなど順調に成長。自主トレは同じ左打ちの先輩である中村と栗原と過ごした。「チーム晃」の3人で勝利打点20を目標に、中堅の定位置取りを誓う。 (六)
44 笹川 吉康 (ささがわ よしやす) 2002年5月31日生まれ
1年目は新人合同自主トレで骨折して出遅れたものの、三軍でホームランも放った。中学時代は森野将彦(元中日)らを輩出した名門・中本牧リトルシニアでプレー。横浜商高時代は投手として140キロも記録。 (六)
51 上林 誠知 (うえばやし せいじ) 1995年8月1日生まれ
2017年に走攻守でブレイク、2018年は全試合出場、22本塁打、14三塁打を放ったが、その後、死球によるケガの影響で打撃の安定さを欠いた。打撃フォームを「縦振り」に改造で外野手レギュラー奪還を誓う。 (ミ)
54 A. デスパイネ (あるふれど・ですぱいね) 1986年6月17日生まれ
2年ぶりの2桁本塁打を記録。五輪予選でのケガもあり本調子ではなかったが、9月は.347と後半戦復調した。楽天生命パーク.583、ZOZOマリンで.320と屋外球場でよく打った。再契約に喜びのコメント。 (六)
59 水谷 瞬 (みずたに しゅん) 2001年3月9日生まれ
ナイジェリア人の父の血を受け継ぎ、日本人選手最長身となる194cm、足の大きさは31cm。飛距離とスピードが魅力で、「和製スタントン(ヤンキース)」を目指す。昨年ファーム初本塁打はランニング本塁打。 (ミ)
64 真砂 勇介 (まさご ゆうすけ) 1994年5月4日生まれ
自己最多の79試合に出場。前半に出場試合数を伸ばしたが後半は二軍調整が続いてレギュラー取りはならず。ビジター.302に対しホームでは.196。ホームでの成績が安定すれば念願のレギュラーも見えてくる。 (六)
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[ホークス執筆担当者紹介]
六階
東京都在住、あぶさんの影響でホークス贔屓に。高谷、サファテと同学年の引退に接し、しみじみと川崎宗則のことを考える。好きな投手は石川柊太と杉浦忠と犬飼小次郎。
ミヤウチマサヒト
プロ野球の記憶は79年から。 最初の推しは江夏豊と江川卓。NPB 全球団OK。MLB 28球団の球場を巡礼。野球の歴史を数字と記憶で紐解く「野球歴史家」が目標。
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