[はじめに]
あと一息だと思っていた「頂点」は、実はずっと彼方にあるのだと思い知らされた昨季。それでも、新監督の采配や中村奨の背中、佐々木朗の164キロや大砲候補たちの弾道、荻野、髙部の疾走等々、今季も各選手の躍動にわくわくせずにいられません。一人一人をしっかりご紹介できたと思います。観戦の一助となれば幸いです。
(マリーンズ執筆チーム監督:いせや)
----------
【監督】
21 吉井理人 (よしい まさと) 1965年4月20日生まれ
今季より監督就任
ベンチ裏で荒れて灰皿を蹴飛ばし、辻発彦のバッグを吸い殻まみれにしたのも今は昔。今季は権藤博と野村克也の薫陶を胸に、「ヒーロー」東尾修の番号を背負う。「最高の監督は、教えない。」を体現してほしい。 (い)
【投手】
11 佐々木千隼 (ささき ちはや) 1994年6月8日生まれ
大飛躍した昨季から一転、思うようにいかない場面が多かった。今年は「じゃないほうの佐々木」とは言わせない。今季は球団が展開するアパレルブランドのモデルに抜擢。爽やかさが限界突破しているのでみんな見て。 (とび)
12 石川歩 (いしかわ あゆむ) 1988年4月11日生まれ
チーム随一のサウナ好きで、専門誌のWEB連載を持つほど。自身のインスタもサウナ関連の投稿のみで、プロフィール欄には上から順にSAUNA、水風呂、野球、外気浴とある。外気浴よりは野球が好きなよう。 (さ)
14 小島和哉 (おじま かずや) 1996年7月7日生まれ
昨季はチーム唯一の規定投球回到達も、打線の援護に恵まれず勝率.214。日々の鍛錬に加えゲン担ぎも欠かさず、家中掃除して掴んだ10登板目の初勝利は涙を誘った。今季は登板した数だけ笑顔が見られますように。 (さ)
15 美馬学 (みま まなぶ) 1986年9月19日生まれ
昨季はチーム投手最年長にして自身3度目の2桁勝利を挙げた大黒柱。プライベートでは今オフ、瓜二つの愛息とともに出演した「おとうさんといっしょ」でほっこりすぎる「父山のぼり」姿も披露した優しいお父さん。 (さ)
16 種市篤暉 (たねいち あつき) 1998年9月7日生まれ
TJ手術を経て、昨季740日ぶりの復帰登板を果たしたエース候補。オフにはインスタを開設した。野球や趣味のサウナについて投稿するも文章がやたらと長く、たびたび同僚たちからコメント欄でツッコまれている。 (さ)
17 佐々木朗希 (ささき ろうき) 2001年11月3日生まれ
2023年WBC侍ジャパン選出
最速164キロ、19奪三振、完全試合。魔法のような投球で、あの日彼は日本でいちばん注目される投手になった。数々の偉業も彼にとっては通過点でしかないのだろう。この先どんな景色を私たちに見せてくれるのか。 (とび)
18 二木康太 (ふたき こうた) 1995年8月1日生まれ
人は二木に対して殊更に辛辣だ。「18番」への期待の裏返しか。大人しすぎる物腰が負の感情を増長させるのか。本人がその重責を一番解っている。口癖の「申し訳ない」を意識的に封印していた。10年目の正念場だ。 (い)
19 唐川侑己 (からかわ ゆうき) 1989年7月5日生まれ
昨季は怪我で出遅れ、17試合の登板で終わった。9月には3試合連続で被弾するなど、最後まで本調子に戻らなかった。腕の振りも球速帯も軌道も直球と変わらない、美しい「魔球」カットボールの復活を見たい。 (い)
20 東條大樹 (とうじょう たいき) 1991年8月15日生まれ
9月12日の対ファイターズ戦、無死満塁のピンチで「登場」すると変化球を巧みに使って火消しに成功。オールスターに初選出されるも、直前でコロナ感染が発覚し無念の辞退。今年こそは夢の舞台での躍動を。 (とび)
24 東妻勇輔 (あづま ゆうすけ) 1996年4月4日生まれ
21年は37試合登板。昨季は5月と8月で3試合のみ。二軍で40試合投げ防御率1.07。それでも上から呼ばれなかった理由を考える必要がある。森唯斗(SB)との自主トレでヒントを得ることはできただろうか。 (い)
28 菊地吏玖 (きくち りく) 2000年6月13日生まれ
専修大学からドラフト1位で入団
大学4年時にリーグ最優秀防御率とベストナインのタイトルを獲得、即戦力として期待されている。女優・浜辺美波の大ファンで、入寮時は厳選した写真集3冊を持参。浜辺が出演する「ガーナ」のCMでの共演を目論む。 (さ)
29 西野勇士 (にしの ゆうじ) 1991年3月6日生まれ
2019年9月以来の公式戦登板は開幕2試合目だった。4月12日には2年7ヶ月ぶりの白星。ヒロインで同じ境遇(TJ手術)の種市へエールを送った。中継ぎとして37試合に登板。 今季は先発も模索する。 (い)
30 廣畑敦也 (ひろはた あつや) 1997年12月3日生まれ
コーヒースペシャリストの資格を持っており、寮の自室や遠征先のホテルでオープンする「あつみょんカフェ」には同僚たちが足繁く通う。球場グルメに「廣畑選手の特製コーヒー」が加わる日も近そう。 (さ)
33 八木彬 (やぎ あきら) 1997年5月26日生まれ
新人「幕張のきんにくん」は年間22試合にリリーフ登板した。右打者に.171、左に.400の被打率が課題だ。今季は「44試合以上投げたい」。痺れる場面で「It's My Life」が何度聞けるだろう。 (い)
34 高野脩汰 (たかの しゅうた) 1998年8月13日生まれ
日本通運からドラフト4位で入団
岡島秀樹を彷彿とさせる豪快なフォームが特徴。自身のSNSは球団の公式アカウントを引用RTする形で熱心に更新中。ブルペン投球動画の投稿には「ズボンの丈が長くてどうにかしたい」とコメント。改善が待たれる。 (とび)
35 田中晴也 (たなか はるや) 2004年6月6日生まれ
日本文理高校からドラフト3位で入団
高3夏の新潟県予選は準決勝で右人差し指のマメが破れ、決勝は延長11回151球を投げ切った末のサヨナラ優勝。186cm92kgの体躯を存分に生かしたしなやかなフォーム。心身ともに大器を予感させる18歳。 (い)
36 坂本光士郎 (さかもと こうしろう) 1994年9月9日生まれ
ヤクルトから2022年途中に移籍
無失点デビュー5日後にコロナで戦線離脱し、7試合の登板に終わる。キャリアハイの36試合(2021年)を超える「50試合以上登板」が今季の目標。ヤクルト時代から続く「登場曲全て同郷の浜田省吾」を貫くか。 (い)
37 小野郁 (おの ふみや) 1996年10月23日生まれ
移籍3年目の昨季は安定感が増した。東條大樹の代役で出場した初のオールスターは登板前からド緊張。球団広報に弱音を漏らしていたが、圧巻の3者連続奪三振。地元福岡での大活躍で小野郁の名前を全国に轟かせた。 (とび)
40 西村天裕 (にしむら たかひろ) 1993年5月6日生まれ
日本ハムから移籍
「天裕」と書いて「たかひろ」。帝京大同期の阪神・青柳、後輩の廣畑と「TEAM青柳」として1月に自主トレを行い、セ最多勝右腕に大きな刺激を受けた。「てんちゃん」が新天地で龍、じゃない、鷗の如く天翔ける。 (い)
41 L. カスティーヨ (ルイス・カスティーヨ) 1995年3月10日生まれ
デトロイト・タイガースから移籍
ムービングボールを操ってバットの芯を外す投球を得意とする。マリーンズでの初ブルペンでは松川にボールを受けてもらい、事前のコミュニケーションもバッチリ。日本に来てよく食べているのはハラミとチャーハン。 (とび)
42 C. C. メルセデス (クリストファー・クリソストモ・メルセデス) 1994年3月8日生まれ
巨人から移籍
ホップ成分の強い直球が持ち味。巨人時代の経験を生かして、なるべく日本語でコミュニケーションを図る。愛称は「ベンツ」。リリーフ登板すれば「ベンツに乗るベンツ」が実現するが、タイプ的には先発起用が濃厚か。 (とび)
43 秋山正雲 (あきやま せいうん) 2003年4月29日生まれ
2月の台湾楽天との練習試合に先発し、実質今季の開幕投手に。高卒2年目とは思えない完成度の高さを吉井監督や同僚の澤村も称賛。満を持して一軍デビューを果たし、先発左腕が不足するチームの戦力となれるか。 (さ)
46 岩下大輝 (いわした だいき) 1996年10月2日生まれ
「3回で潰れていいから全力で投げてこい」とコーチ時代に先発起用してくれた吉井氏を恩師と慕い、監督初年度にかける想いは強い。3度目の手術も乗り越え、岩下らしいペース配分度外視の気迫溢れる投球で応える。 (さ)
47 鈴木昭汰 (すずき しょうた) 1998年9月7日生まれ
開幕間もない2試合の中継ぎ登板で黒星が続いて、歯車が狂ってしまったようだ。昨季は暗いトンネルを抜け出せなかった。先発に再び挑戦して輝きを取り戻そう。名左腕の系譜というべき背番号に変更して今季へ臨む。 (い)
48 中村稔弥 (なかむら としや) 1996年7月8日生まれ
昨季のフェニックスリーグから好成績を維持。チーム初の対外試合でも好投し、今季は先発での飛躍を目論む。チームに「中村」も「としや」もいるのでフルネームで呼びがちな選手ランキング堂々の1位(筆者調べ)。 (とび)
49 本前郁也 (もとまえ ふみや) 1997年10月2日生まれ
19年に育成入団、21年開幕前に支配下登録され8登板1勝、22年は12登板3勝と、少しずつでも着実に歩みを進めている。オフは左腕の大先輩である和田毅(SB)の自主トレに参加。息の長い活躍が期待される。 (さ)
50 小沼健太 (おぬま けんた) 1998年6月11日生まれ
独立リーグ時代は阪神のキャンプで練習スタッフのアルバイト経験あり。お世話になった糸井嘉男や福留孝介は引退したが、成長した姿をどこかで見ているはず。ロッテ入団後に磨いたフォークで強打者から空振りを奪う。 (とび)
52 益田直也 (ますだ なおや) 1989年10月25日生まれ
無事是名馬とはまさに益田のこと。益田のいないロッテなんてあり得ない。益田のいないブルペンなんてあり得ない。8回までつなげば後は益田がなんとかしてくれる。だから、優勝の歓喜は益田と一緒に分かち合いたい。 (とび)
54 澤村拓一 (さわむら ひろかず) 1988年4月3日生まれ
ボストン・レッドソックスから移籍
自身の代名詞といえる筋トレは歯磨きと一緒で欠かせないモーニングルーティーン。中大の後輩である井上からは「筋肉マン」と恐れられるが、屈強な男が誰より畏れ尊敬するのは柔和な笑顔が素敵な中大出身美馬先輩。 (さ)
55 L. ペルドモ (ルイス・ペルドモ) 1993年5月9日生まれ
ミルウォーキー・ブルワーズから移籍
MLBでは先発にリリーフに経験豊富。入団発表時の「一緒に優勝しましょう」のコメント、信じてもいいですか。来日直後には寿司を前にしてニンマリの写真が球団の公式SNSからアップ。2代目スシボーイ継承か。 (とび)
56 中森俊介 (なかもり しゅんすけ) 2002年5月29日生まれ
2年間の下積みを経て、今季の一軍デビューが待たれる。名字で呼ばれることが多いが、本人希望のニックネームは入団当初から「しゅんボ~」一択。声出し応援解禁の今季、先発登板するしゅんボ~を大声で迎えたい。 (さ)
58 河村説人 (かわむら ときと) 1997年6月18日生まれ
昨年9月に右肘を手術。出身の星槎道都大のキャンパスは日ハムの新球場と同じ北広島市にある。思い出の地で復活の白星を挙げられるか。佐々木朗よりも身長が高く、電車のドアに思いっきり頭をぶつけたことがある。 (とび)
60 横山陸人 (よこやま りくと) 2001年8月5日生まれ
5月の楽天戦、8回1死からのマウンド。昇格当日だった。 4点ビハインドで、小島が残した走者を背負った。1四球2安打で炎上して一軍はそれきり。貴重な右の横手投げだ。すぐ隣に格別のお手本がいるではないか。 (い)
62 森遼大朗 (もり りょうたろう) 1999年4月22日生まれ
支配下選手として迎えた初めてのシーズンは一軍の壁に阻まれた。高校時代の大怪我も4年間の育成選手期間も乗り越えた君なら、必ずこの壁も越えられるはず。ちなみに森も佐々木も「朗らか」の方です。お間違えなく。 (とび)
64 佐藤奨真 (さとう しょうま) 1998年6月2日生まれ
スローカーブの球速は85キロ。佐々木朗の直球とは80キロ近い差がある。入団時に担当スカウトに言われた言葉は「朗希の後に投げるのが理想だよね」。佐々木朗が先発した翌日にプロ初勝利。理想は、現実になった。 (とび)
65 土居豪人 (どい ひでと) 2000年4月2日生まれ
背番号を「69」から変更した。昨季まで「65」を付けていたのは、同期入団で同い年の古谷拓郎だった。一軍初登板は古谷の方が早かった。戦力外になったライバルの番号と思いを背負い、「土居魔人」の模索は続く。 (い)
92 国吉佑樹 (くによし ゆうき) 1991年9月24日生まれ
「国吉バージョン2・0」へのアップグレードはバグだらけだった。球速が落ち、ストライクが入らなくなった。二軍で22回1/3投げて与四球26。まずグラブメーカーを変えた。更に根本的な改善に取り組み復活だ。 (い)
【捕手】
2 松川虎生 (まつかわ こう) 2003年10月20日生まれ
吉田正尚への2球のカーブが完全試合を強く引き寄せた。球審と投手の間にすっ、と入り、場の揺れを鎮めた。謙虚な熟練。洗練された豪胆。「恐るべき子ども」の今季の目標は100試合出場と打率.230。本当かな。 (い)
27 田村龍弘 (たむら たつひろ) 1994年5月13日生まれ
残留を選んだ。新監督の熱意も投手陣からの慰留も理由の一つかもしれないけれど、一番は選手としての矜持ではないか。もう一度ガチで若手と勝負して正捕手を奪い取る。そして優勝のマウンドで益田と抱き合うのだ。 (い)
32 佐藤都志也 (さとう としや) 1998年1月27日生まれ
昨季はリーグトップの盗塁阻止率.361を記録した他、当日に知らされたという開幕戦での一塁出場をはじめ本職以外の出番も多く、118試合出場と大活躍。オフには結婚も発表し、今季さらなる飛躍の舞台は整った。 (さ)
45 植田将太 (うえだ しょうた) 1997年12月18日生まれ
イースタン出場の68試合中48試合、フェニックスでは全17試合中8試合でスタメンマスクを被った。「慶應」から想起されるスマートさは皆無だ。がむしゃらに結果を求め、一軍の正捕手争いに名乗りを上げる。 (い)
53 江村直也 (えむら なおや) 1992年5月6日生まれ
12年目の昨季はとうとう一軍出場がなかった。二軍でも45打席だ。それでも準備は怠らず、ベンチでは人一倍大きな声を出す。人柄だけでは正捕手にはなれないけれど、「愛すべきエム」はチームに不可欠な存在だ。 (い)
99 柿沼友哉 (かきぬま ともや) 1993年5月12日生まれ
リード面での信頼は厚いものの課題の打撃では打率2割の壁を越えられず、昨季は守備固めを中心に34試合出場にとどまった。正捕手の定まらないチームにあって、一抜けできるカギは打撃力ただひとつ。今年こそ。 (さ)
【内野手】
00 池田来翔 (いけだ らいと) 1999年12月11日生まれ
少年時代はマリーンズジュニアに在籍。今季は打撃フォームをコンパクトに改良し、速球に負けない対応力で勝負する。鳴り物応援が帰ってきたマリンの「ライト」スタンドにプロ初アーチをかける。首がすごく太い。 (とび)
4 藤岡裕大 (ふじおか ゆうだい) 1993年8月8日生まれ
堅い守備が持ち味、のはずが思い出されるのは完全試合でガチガチになったスローイングのシーン。怪我もあって出場試合数もプロ入り最少にとどまった。もっとできるところ、もっとかっこいいところ、見せてやろうぜ。 (とび)
5 安田尚憲 (やすだ ひさのり) 1999年4月15日生まれ
4番を背負える存在として誰より期待してくれた井口監督政権中、最後まで定着することができなかった。今季は3割20発を目標とするが井上、山口などライバルは強敵で、目標というより必達事項。恩師はもういない。 (さ)
8 中村奨吾 (なかむら しょうご) 1992年5月28日生まれ
昨季FA権取得も「このチームで優勝をしたい」と新たに4年契約を結び残留。今季は開幕前にWBCが行われるため吉井監督が不在の時期があるが、主将として持ち前のリーダーシップを発揮しチームを牽引する。 (さ)
10 友杉篤輝 (ともすぎ あつき) 2000年11月7日生まれ
天理大学からドラフト2位で入団
大学時代にリーグ首位打者2度、ベストナイン4度を獲得、盗塁3.0秒台と走攻守揃った遊撃手。長く定まらない遊撃の定位置を埋める即戦力として期待大。担当スカウトが元選手の三家和真氏なのも一層期待を高める。 (さ)
13 平沢大河 (ひらさわ たいが) 1997年12月24日生まれ
イースタンで首位打者と最高出塁率。打席数は2年連続チームトップ。もちろん、誰も喜ばない。遊撃手に固執するもよし。ユーティリティ目指すもよし。背水の陣とか崖っぷちとか。世間で流布する常套句を吹き飛ばせ。 (い)
23 三木亮 (みき りょう) 1991年10月25日生まれ
レアードがホームランを打てば寿司を食べ、チームがサヨナラ勝ちすれば真っ先に駆け寄る盛り上げ役。8月25日のライオンズ戦では自身初のサヨナラ打。いつも歓喜のシャワーを浴びせる側の男がヒーローになった。 (とび)
39 大下誠一郎 (おおした せいいちろう) 1997年11月3日生まれ
オリックスから現役ドラフトで移籍
オリックス在籍時、ベンチから聞こえる圧倒的声量のガヤとここぞの打撃でロッテ陣営を震え上がらせた男が今季からは味方に。ムードメーカー、強心臓は共にロッテではレアポジション。チームを変える存在になりうる。 (さ)
44 井上晴哉 (いのうえ せいや) 1989年7月3日生まれ
中大トリオの一人で、先輩・美馬の先発時によく打つ後輩の鑑。澤村の再加入が更に打率を押し上げるか。見た目通りのパワフルな打撃だけでなく、誠実な人柄が表れた声も魅力のひとつ。今季はインタビューにも注目を。 (さ)
57 小川龍成 (おがわ りゅうせい) 1998年4月5日生まれ
流れるような守備は一軍でも通用することを十分にアピールできた。あとはそのバットでレギュラーを手繰り寄せるのみ。キャンプでは練習試合でホームランにスリーベースと、長打を連発。打球の質も強くなってきた。 (とび)
67 茶谷健太 (ちゃたに けんた) 1998年1月16日生まれ
札幌ドームで初ヒーロー。マリンでプロ初本塁打。じっくり、けれども確かに力はついている。キャンプ中の練習試合で3失策も、厄を全て振り払えたからヨシ!でも投げていた中森には何かご馳走してあげてください。 (とび)
68 金田優太 (かねだ ゆうた) 2005年2月12日生まれ
浦和学院高校からドラフト5位で入団
昨夏の埼玉県決勝、聖望学園対浦和学院を観ていた。下馬評はセンバツ4強の浦学だったが、聖望が1対0の投手戦を制した。3番・遊撃手の、あのノッポの少年が金田だ。楽しみなルーキーが再び「浦和」にやってくる。 (い)
【外野手】
0 荻野貴司 (おぎの たかし) 1985年10月21日生まれ
チーム最年長。近年は体のケアを重要視し、長年自身の不名誉な代名詞だった「怪我」も最小限にとどめている。まだ後輩のフォローになんて回ってほしくない。誰より速くホームまで駆け抜けるのは、今年も荻野貴司だ。 (さ)
1 藤原恭大 (ふじわら きょうた) 2000年5月6日生まれ
才能に恵まれ、努力を惜しまなくても、思うに任せないこの世界。前途を嘱望されたドラ1の4年目は49試合で打率.209。新監督は「サボっている」「4番候補」と檄。あの夏君は輝いていた、で終わってくれるな。 (い)
3 角中勝也 (かくなか かつや) 1987年5月25日生まれ
クモの巣、鳥の群れに続いて今季は何を追い払ってくれるだろう。言葉で、行動で、進んで道化役を引き受けてくれるベテランだ。おどけた振る舞いの裏ではチームの優勝を渇望している。個人の成績よりもビールかけだ。 (い)
7 福田秀平 (ふくだ しゅうへい) 1989年2月10日生まれ
8月の西武戦。昇格即スタメン右翼の7回、大飛球を好捕後フェンスに左肩を強打し、担架。愚直さは常に故障や怪我と背中合わせだ。移籍以来まともな身体で野球ができていない。契約最終年、本当の姿を見せてほしい。 (い)
22 G. ポランコ (グレゴリー・ポランコ) 1991年9月14日生まれ
巨人から移籍
村田修一コーチと共に巨人からやってきたパワフルスラッガー。チームメイトの活躍を全身で喜ぶナイスガイで、チームにもすぐに馴染めそう。なかやまきんに君の「パワー!」がお気に入りで、最後の笑顔も欠かさない。 (とび)
25 岡大海 (おか ひろみ) 1991年7月15日生まれ
今や世の中は「大海=伊藤」ですが、「岡」もお忘れなく。前監督をして「1億円選手になれる」と言わしめた身体能力。その強肩と守備範囲の広さで、エースではなく正右翼手をねらいます。ロジンも少量で済みます。 (い)
31 菅野剛士 (すがの つよし) 1993年5月6日生まれ
ケガもあって昨季は一軍と二軍を行ったり来たり。二軍では3打席連続本塁打もあったが僕らが見たいのは浦和での活躍じゃない。契約更改の会見で掲げた色紙には力強く「打つ!!」の2文字。その決意、信じています。 (とび)
38 髙部瑛斗 (たかべ あきと) 1997年12月11日生まれ
昨季は初の一軍定着&盗塁王獲得。オフにはチームの広告塔としてあらゆるメディアで引っ張りだこの活躍だった。声出し応援が解禁される今季、初めて経験するリアルな声援を力に「2年目のジンクス」を吹き飛ばす。 (さ)
51 山口航輝 (やまぐち こうき) 2000年8月18日生まれ
中学時代の「お~いお茶新俳句大賞」入選にちなみ、HRを打つたび一句読む球界の俳人。オフには本家のPR動画や「プレバト!!」に出演も、今季中は封印を決意。悲願の優勝を果たした後のとっておきの一句に期待。 (さ)
59 西川僚祐 (にしかわ りょうすけ) 2002年4月19日生まれ
21年入団。未だ一軍出場はないが、昨季はイースタンで打率2位(.276)、本塁打4位(8本)。「ビッグホープ賞」に選ばれた。東海大相模時代に55本塁打を放った右の大砲が、いよいよベールを脱ぐか。 (い)
61 山本大斗 (やまもと だいと) 2002年8月9日生まれ
2021年育成ドラフト3位-2022年7月支配下契約
山口とは相思相愛のスラッガー候補。今年の抱負は「いい大人になること」で西川と丸被り。動画インタビューで「普段は9時に寝る」と語るもチームメイトの証言で嘘であることが発覚。いい大人への道のりは険しい。 (とび)
63 和田康士朗 (わだ こうしろう) 1999年1月14日生まれ
人見知りで寡黙と言われがちだが、実はポジション問わず外国人選手と積極的にコミュニケーションを取るタイプ。昨季から総入れ替えとなった外国人選手がチームに溶け込めるかは、実は和田にかかっているのかも。 (さ)
----------
[マリーンズ執筆担当者紹介]
さーちゃん
初めての監督交代に緊張しながら開幕を待つ新参ファン。昨季後半は試合から目を背けてしまうこともあったが、今季は最後まで目が離せない展開を期待。岩下大輝後援会会員。
とびたつばさ
大学時代の恋人の影響でロッテを応援。福浦和也が2000本安打を打った時のあの子の笑顔と、山川穂高に逆転ホームランを打たれた時のあの子の絶望顔は今でも思い出せる。
いせや
千葉県南部出身、北西部在住。吉井さんは1学年上。猛牛軍団のヤンチャ坊が学位までお取りになって。紀州と房総には「勝浦」「白浜」があるんです。それで?って話ですが。
----------
▲偏愛選手名鑑2023 目次に戻る